日経村上春樹 ●今朝、日経を読んでいたら、2面の左側に7段ハコ組みで大きく載っていた「村上春樹現象をどう読む」という記事に目が引き寄せられた


伊那久喜編集委員による「風見鶏」というコラムだが、政治や経済のおカタい記事の中にある「村上春樹」という文字は、ひときわ浮かび上がって見えた


●記事によると、いまやハルキの作品は、世界30ヶ国語以上に翻訳され、「世界の西と東にまたがることのできた初の日本人作家」という


10月に受賞が決まっているカフカ賞にも触れられており、一昨年、昨年とこの賞を受けた作家がノーベル文学賞を受賞していることから、「村上氏も、10月時点ではノーベル賞が決まっている可能性がある」と、ハルキファンにはドキドキするような一節まである


●ハルキがなぜ世界中で支持されるのか


記事では(作品世界が)「無国籍に見えても舞台背景の多くは日本であり、近年の『クール・ジャパン(日本は格好いい)現象』に通じるように見える」としている


●だが、さすが日経の記事である

ノルウェイの森」の主人公が最後の部分で「僕は今どこにいるのだ」と自問していることを例に挙げ、ハルキ現象の本質は、世界中の人々が自分たちの座標軸を捜し求めていることにシンクロしているのだ、と鋭く指摘する


それは、個々の人間だけではない

企業や政党などのさまざまな「組織」や、世界中の「国家」も同様であるという


●なるほど、混迷の時代にふさわしいハルキの作品は世界が求めているのだ


村上春樹にノーベル文学賞!

今秋、このビッグサプライズのニュースが世界中に流れるかも知れない