226関連 「二・二六事件」で処刑された将校の遺族が遺書や決起趣意書などの史料を防衛研究所に寄贈したという

青年将校の一人で銃殺刑に処せられた安田優(やすだ・ゆたか)陸軍歩兵少尉の実弟・安田善三郎さんが世話人を務める遺族会「仏心会」が、「戦史研究に役立ててほしい」として寄贈をきめたという


この中には、弾痕が額にある安田少尉のデスマスクがある


事件当時、安田少尉は24歳の若さ

善三郎さんは現在80歳なので、当時はまだ10歳だったことになる


処刑5分前の安田少尉の絶筆が「図説 2・26事件」(河出書房新社)に掲載されている


白妙の不二の高嶺を仰ぎつつ 武さしの野辺に我が身はてなむ 我を愛せむより国を愛するため


この70年間、事件の跡が無残な形で残された安田少尉のデスマスクを守り続けた善三郎さんら遺族の気持ちを思うと、言葉を失う


※写真はhttp://www.sankei.co.jp/news/060309/sha067.htm より引用


●(以下引用)………………………………………………………………

青年将校の遺書など寄贈 「二・二六事件」70年で遺族 (サンケイネットより)

 陸軍の青年将校らが軍事クーデターを狙った1936年の「二・二六事件」で処刑された将校の遺族が9日、「戦史研究に役立ててほしい」と遺書や決起趣意書などの史料計数百点を防衛庁の防衛研究所(東京都目黒区)に寄贈した。
 史料は、決起趣意書や処刑直前に書かれた将校たちの遺書のほか、事件の中心人物の1人、安藤輝三(あんどう・てるぞう)大尉が自決を図った際の血痕があるとされる日章旗、銃殺刑による弾痕が額にある安田優(やすだ・ゆたか)少尉のデスマスク―など。
 遺族らでつくる「仏心会」が、事件から70年が経過したことを受け寄贈を決めたという。
 安田少尉の実弟で同会世話人の安田善三郎(やすだ・ぜんざぶろう)さん(80)=神奈川県葉山町=が目録や史料を防衛研究所に持参。「遺族の高齢化が進み、各自が遺品などを持っていても散逸する懸念があった。昭和史を記録する史料として残してほしい」と話していた。
 二・二六事件では「昭和維新」を唱えた将校らがクーデターを計画。首相官邸などを襲撃し、高橋是清(たかはし・これきよ)蔵相らを殺害したが、天皇の命令で鎮圧された。青年将校17人と右翼思想家、北一輝(きた・いっき)らが処刑された。

(03/09 16:49)